「風邪かな?」糖尿病や歯の病気の人は要注意…長引く咳や鼻水を市販薬で誤魔化していたら
咳や鼻水、熱が出た時に「あれ、風邪かな?」と思って市販薬を服用して対処してしまう人は多いでしょう。しかし、長引く風邪症状は「肺化膿症」が関係しているかもしれません。
Iさん(70代・男性)は、最近、以前よりも疲れやすく、体力の衰えを感じるようになってきていました。「やはり年には勝てないな」と思いながらも、普段から食事だけは気をつけて食べるようにしていました。しかし、ここ最近は食欲も少し落ちて自分でも気になっていたようです。そんな折に、風邪をひいてしまい、38℃の発熱が続きました。最初は軽い咳と黄色い痰が出ていましたが「市販薬とのど飴でそのうち治るだろう」と思って受診はしませんでしたが、ところが数日たっても症状は改善せずに、1週間以上発熱が続き、咳もひどく息苦しさも増し、次第に会話もつらくなってきてたので医療機関を受診しました。
■糖尿病や歯の治療中の人は「風邪」以外を疑ってみる
受診してみると「肺化膿症になっていますね。酸素も十分に取り込めていないようです。入院で治療をしましょう」と即日緊急入院となってしまい、抗菌薬の点滴や酸素吸入で治療を受けることになりました。風邪が長引いているだけと思っていたIさんもびっくりしていました。