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一般社団法人 日本健康経営専門医機構

医師を中心に医療従事者が健康経営を体系的に学び、企業に専門的支援を行う一般社団法人。健康経営を経営戦略として根付かせ、企業価値の向上と持続的成長を支援し、社会全体の健康づくりに寄与することを目的として活動している。代表理事は東貴大医師。この連載は、賛同医師による各分野の医療の悩みをリレー形式で紹介。 <https://jhba.org/> 社団法人日本健康経営専門医機構

「風邪かな?」糖尿病や歯の病気の人は要注意…長引く咳や鼻水を市販薬で誤魔化していたら

公開日: 更新日:

 咳や鼻水、熱が出た時に「あれ、風邪かな?」と思って市販薬を服用して対処してしまう人は多いでしょう。しかし、長引く風邪症状は「肺化膿症」が関係しているかもしれません。

 Iさん(70代・男性)は、最近、以前よりも疲れやすく、体力の衰えを感じるようになってきていました。「やはり年には勝てないな」と思いながらも、普段から食事だけは気をつけて食べるようにしていました。しかし、ここ最近は食欲も少し落ちて自分でも気になっていたようです。そんな折に、風邪をひいてしまい、38℃の発熱が続きました。最初は軽い咳と黄色い痰が出ていましたが「市販薬とのど飴でそのうち治るだろう」と思って受診はしませんでしたが、ところが数日たっても症状は改善せずに、1週間以上発熱が続き、咳もひどく息苦しさも増し、次第に会話もつらくなってきてたので医療機関を受診しました。

糖尿病や歯の治療中の人は「風邪」以外を疑ってみる

 受診してみると「肺化膿症になっていますね。酸素も十分に取り込めていないようです。入院で治療をしましょう」と即日緊急入院となってしまい、抗菌薬の点滴や酸素吸入で治療を受けることになりました。風邪が長引いているだけと思っていたIさんもびっくりしていました。

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