極端な炭水化物制限 筋肉を減らしてリバウンドの悪因に
「健康的にやせたかったら、炭水化物を含む穀物や芋類も取るべきです。脂肪の燃焼やLBMの維持に必要です」
こう語るのは女子栄養大学短期大学部の松田早苗教授(食物栄養学科・栄養学)だ。
LBMとは除脂肪体重のこと。体重から体脂肪量を引いた体の基本組織の重さを表す。
「ダイエットには、良いダイエットと悪いダイエットがあります。良いダイエットとは体脂肪の減少により体重が減少するダイエットをいいます。一方、悪いダイエットは体脂肪が減少せず、LBMの減少により体重が減るダイエット。不健康でリバウンドもしやすいのです」
では、LBMを減らさないでやせるには、どうすればいいのか。
「本学では、創設者である香川綾が考案したバランスの良い食べ方『四群点数法』を推奨しています」
四群とは、日常的に食べている食品を同じ栄養的特徴を持つ食品同士で大きく4つにグルーピングしたものだ。
第1群は乳・乳製品、卵で、良質タンパク質、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2を含み「栄養を完全にする」働きを持つ。