体の異常を伝えるサインかも…臭い唾液に潜む“重大病”

公開日: 更新日:

 例えば虫歯や歯周病は、歯周ポケットや虫歯の穴に巣食った細菌や食べかすの腐敗臭を発する。卵や魚の内臓が腐敗したようなにおいだ。

 歯の根の先に膿がたまる歯根嚢胞から膿が出ている場合は、濡れぞうきんのようなにおいを放つ。

「唾液には緩衝能力といって、口の中に入ってきたものを中和する能力が備わっていますが、疲れやストレスがあると、この能力が落ちて唾液が常に酸性になり、においを発しやすくなります。しかし、唾液自体が臭くなる最大の原因はドライマウスです。口の中が乾くことで嫌気性細菌が繁殖しやすくなります」(木村院長)

 とくに舌の表面の角質が伸びて硬くなり、そのすき間に細菌や食べかすがたまった舌苔は、卵の腐ったようなにおいが一層強くなる。

■肝臓、腎臓も危ない

 これらは歯科治療をすれば改善するが、においの原因が体のほかの部分にある場合はそうはいかない。体の異常を知らせるにおいは血液に溶け込んで全身をめぐり、それが唾液腺で唾液に移行し、口いっぱいに広がる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々