著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

下町の生活習慣影響? 大阪・神戸が全国最悪のがん死地帯

公開日: 更新日:

 死因別の標準化死亡比(男性)を見てみましょう。最初はがんです。表のような数字になっています。

 首都圏は例によって川崎市川崎区がワースト1位。横浜市から東京の下町一帯に至る「京浜工業地帯」が、がんの死亡率が高いエリアであることが分かります。部位別では、胃がん大腸がん肝臓がんなどの数字が高くなっています。下町特有の生活習慣(飲酒や塩気の多い食事など)が影響しているのでしょうか。あるいは工場で使われている化学薬品による土壌汚染なども、原因のひとつかもしれません。

 ちなみに「所得と健康格差」の問題ですっかり評判を落とした東京都足立区は110・2で、都内下町エリアでは、むしろ優秀な数字を示しています。

 千葉県銚子市がワースト2位。太平洋に面した漁港で、食べ物も自然環境も良さそうですが、とりわけ胃がんの数字が全国でもトップクラスになっています。銚子は江戸時代から関東の醤油生産地として名を馳せてきました。醤油好きが高じて、塩分の取りすぎになっている人が多いのかもしれません。塩分と胃がんの関係は、よく知られています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  4. 4

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  5. 5

    「いっぷく!」崖っぷちの元凶は国分太一のイヤ~な性格?

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    ドジャースは大谷翔平のお陰でリリーフ投手がチーム最多勝になる可能性もある

  4. 9

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 10

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?