著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【首都圏の特養事情】ワースト1位は小金井市

公開日: 更新日:

 特別養護老人ホーム(特養)は、要介護3以上の高齢者を長期間(亡くなるまで)、低料金で預かってくれる介護の最後のとりでです。ただし、収容定員が大幅に不足しています。しかも首都圏の市区町村別の特養の定員には、かなりのバラつきがあります。75歳以上人口1000人当たりの定員でみると、〈表〉のようになっています。

 最大は青梅市の131.5人分、次いで、あきる野市の121.7人分です。東京都では、都心から離れた北西部や八王子市に特養が集中しています。これは市内の要介護者のためというよりも、他の自治体からの入居希望者を受け入れるためです。

 特養の居住賃料(室料)は、ユニット型個室で月額約6万円、もっとも安い多床室では約2万5000円と定められています。経営を維持するためには、ユニット型個室の割合を増やす必要があるというわけです。

■中央線沿線は受け入れ先が見つかりづらい

 しかし、土地が高い都心のオフィス街や周辺の高級住宅街では、それすらも難しい話。土地代が安い郊外に特養が多くつくられるのは、必然の成り行きです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理