著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

急性心筋梗塞 京都市「南区」は全国平均の3倍近いリスク

公開日: 更新日:

 関西圏(大阪府・京都府・兵庫県)は、全国的に見て急性心筋梗塞が比較的少ない地域です。とはいえ、標準化死亡比がもっとも高い京都市南区は、285.9という驚くほど高い数字を出しています。全国平均よりリスクが3倍近く高く、また圏内最低の吹田市(35.6)との差は、実に8倍に達しています。

 京都市からは、ベスト10に4区がランクインしています。実際、南区を除く京都市の全区が、100を下回る数字を挙げており(市全体では69.5)、心筋梗塞で亡くなるリスクは全国平均よりも3割ほど低いのです。京都府全体に目を移すと、奈良県と接する木津川市と、北部の舞鶴市以外は、多くの市が100を切る数字を示しています。

 吹田市は全国トップレベルの数字(35.6)を叩き出しています。この病気で命を落とすリスクが、全国平均のたった3分の1なのです。吹田市には、急性心筋梗塞の予防と治療の総本山である、「国立循環器病研究センター」があるのが大きいのかもしれません。ただし、隣接する摂津市がワースト3位に入っているのが気になります。


 大阪市内も全体的に低い数字を示しています(市全体で79.0)。注目は西成区です。がん脳卒中では高いリスクを示していますが、心筋梗塞に関しては104.0と、ほぼ全国並みのおとなしい数字に落ち着いています。ただし、大阪市内で100を超えているのは、西成区だけです。

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