テストや検査で異常でも 医者の「認知症診断」増える誤診

公開日: 更新日:

 近年、認知症の誤診が増えている。認知症の症状がよく知られるようになり、専門医以外の医師が「この年齢で、この症状なら認知症」と安易に診断するからだ。

 高齢者は、風邪や栄養失調などちょっとした身体的不調でも、認知症にそっくりな記憶障害や妄想などが出ることがある。身体症状が悪ければ、長谷川式テストの結果も悪くなる。だからこそ別のさまざまな身体疾患を想定し、慎重に検査し、診断しなくてはならない。

「認知症の診断は、最終判断であるべきですが、それが抜けている」

 Aさんの場合は、もともと肝機能を患っていたのに、肝臓を調べずに認知症と診断されていた。不幸中の幸いで2人とも認知症治療はまだ始まっていなかったが、認知症と診断されて、薬を処方され、誰もその経緯に疑問を抱かなければ、今でも認知症として治療され続けていたかもしれない。

 私たちが自衛策として知っておくべきなのは、症状の表れ方だ。親と同居していなくても、たとえば「正月に会った時はまったく正常だったのに、ゴールデンウイークには会話がおかしくなっていた」というような場合は、認知症以外の病気が考えられる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状