診断で異常なしでも発症 心筋梗塞「早期発見」のポイント

公開日: 更新日:

■寝ている時に苦しくなる

 これに早く気づくポイントは、「寝ている時をはじめ安静時に胸の苦しさ、重み、息苦しさなどはないか?」になる。ただし、5分ほどで血流が再開通して症状が消えるので、病院で検査しても、画像などでは何も分からない。

「冠攣縮性狭心症で積極的な治療が必要とされるのは、頻繁に症状が出て日常生活に支障が出る場合です。特に失神も起こっているようなら、胸の苦しさが起こってからではなく、すぐに病院で調べてもらった方がいい。患者の訴えから冠攣縮性狭心症を念頭に置き、検査や治療を行います」

 動脈硬化と関係ない心筋梗塞には、もうひとつ「冠動脈解離」がある。冠動脈の中膜が裂けて血流が途絶える。動脈硬化が原因の心筋梗塞は、平均65歳で発症する男性が多いが、冠動脈解離は30~40代の女性に多い。

 こちらは前兆がなく、健康診断の結果からは全く分からない。残念ながら、積極的な予防法がなく、「心筋梗塞らしき症状が出たら、様子を見ないで速やかに病院へ」が重要になる。「こんな年齢で心筋梗塞になるはずがない」という思い込みは禁物だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった