診断で異常なしでも発症 心筋梗塞「早期発見」のポイント

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■動脈硬化のリスク要因がなくても……

 ところが、心筋梗塞を起こした患者には、脂質異常症も糖尿病もなく、血圧は正常範囲で、喫煙習慣もない人がいる。

「こういった人の心筋梗塞は、動脈硬化とは関係ないものだと研究で分かってきました」

 では、何が問題になっているのか?

 ひとつは「冠攣縮性狭心症」だ。狭心症には、階段を上がるなど動いている時に症状がある「労作性狭心症」と、寝ている間など安静時に症状がある「冠攣縮性狭心症」がある。後者は「安静時狭心症」とも呼ばれる。

「労作性、冠攣縮性、ともに心筋梗塞の前兆ですが、『労作性』が4つのリスク要因によって動脈硬化が進行した状態で表れるのに対し、『冠攣縮性』は心臓に酸素などを送る冠動脈が一時的に痙攣を起こして収縮し、血流が途絶えた時に表れます。先に述べたように、動脈硬化とは関係ありません」

 つまり、動脈硬化につながるリスク要因がなくても冠攣縮性狭心症は起こり、それが心筋梗塞につながるケースも少なくないのだ。

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