診断で異常なしでも発症 心筋梗塞「早期発見」のポイント

公開日: 更新日:

 前回は、心筋梗塞のリスク要因について紹介した。一方で、心筋梗塞のリスク要因に全く該当していなくても、突然、発症することがある。どんな場合が危険なのか?

 日本人の死因は、第1位ががん、第2位が心筋梗塞を含む心疾患だ。がんについては、「誰もが発症する可能性がある」と認識している人は多いだろう。

 しかし、心筋梗塞については「自分は大丈夫」と思っている人が結構いるのではないか? もしその理由が、「やせている」「健康診断などで数値はいずれも正常」「たばこもアルコールもやらない」といったものなら、その“自信”は撤回した方がいい。

「心筋梗塞には主に4つのリスク要因がありますが、それらは“なりやすさ”を示すもので、該当しないことが“心筋梗塞にならない”の証明にはなりません」

 こう指摘するのは、東海大医学部付属病院循環器内科・伊苅裕二教授だ。

 心筋梗塞のリスク要因は、脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙習慣の4つだ。脂質異常症にはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が関係しているが、心筋梗塞のリスクを上げるのは、LDLコレステロールが高い場合になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動