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青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

食の欧米化は本当に不健康をもたらすのか?

公開日: 更新日:

「食の欧米化」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。「コレステロールが高そう」とか「糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすい」などのイメージがあるのではないでしょうか。やはり日本古来の和食のほうが、健康的な食事であると考えている方も多いでしょう。

「日本人における食事パターンと死亡リスク」の関連を検討した研究論文が、「プロス・ワン」という科学雑誌の2017年4月26日付に掲載されました。

 この研究は45~74歳で、特に大きな病気をした経験がない男性3万6737人と女性4万4983人が対象となっています。

野菜」「果物」「海藻」「キノコ」「魚」などをたくさん食べる「健康的食事パターン」、「西洋食パターン」、そして「伝統的な日本食パターン」の3つの食事パターンが検討されています。それぞれの食事パターンにおいて、食事の摂取量に応じて4つの集団にグループ分けし、最も摂取量の少ないグループと比較した死亡のリスクを、各摂取量に応じて解析しています。

■15年の追跡調査で日本食の優位性は示せず

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