著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

坂道の多い街では糖尿病が悪化しにくい?

公開日: 更新日:

 糖尿病を予防するには生活習慣が大切などといわれます。生活習慣は大きく「食習慣」と「運動習慣」に分けることができると思います。特に後者の運動に関しては、自分が住んでいる街の環境にも大きく影響しているかもしれません。

 たとえば、坂道の多い街に住んでいれば、歩行時に筋力をより多く必要とするので運動量が増すとも考えられます。一方、坂道が多いと徒歩で外出するのがおっくうになってしまい運動量が減る可能性も考えられます。

 居住している地域環境において、坂道の勾配と糖尿病の発症やその状態との関連を検討した論文が、健康に関する社会科学の専門誌「社会科学と医学」(2017年6月号)に掲載されました。

 この研究では、日本の46地域に居住している介護認定を受けていない65歳以上の高齢者8904人が対象となっています。地理情報システムを使って、地域における坂道の傾斜角を見積もり、糖尿病リスクとの関連を検討しています。

 その結果、残念ながら高齢者における糖尿病の発症と、地域における坂道の平均傾斜角については関連を認めませんでした。しかしながら、血糖値がしっかりコントロールできていない糖尿病は、地域における坂道の平均傾斜角が約1.5度上昇すると、18%統計学的にも有意に減少することが示されました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る