脳疲労は“疑似回復”プラス「運動・栄養・睡眠」が有効

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 仕事中、頭が疲れてボーッとする。そんな時の対処法を、国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人先生に聞きました。

「脳疲労の主症状は認知力の低下です。回復させる方法はいろいろありますが、一時的に『疑似回復』させるのも手です」

 疑似回復とは、脳の疲労を麻痺させたり、即効で気力を回復させたりする方法のこと。たとえば、首の頚動脈に冷たい濡れタオルを当てる。脳内に流れ込む血液が冷やされ、頭がスッキリします。あるいは、深呼吸をして酸素を脳に送り込む。コーヒーやアロマの香り、静かな音楽などで脳をリラックスさせるのもよい方法です。

「ただし、疑似回復の方法では脳疲労そのものを回復させることはできません。根本的に回復させるためには、運動、栄養、睡眠が必要です」

 20分程度の簡単な運動をすると、仕事の処理能力や記憶力が大幅に改善するという報告があります。ストレッチや体操、散歩などがお勧めです。

 栄養面では、脳のエネルギー源である糖分を補給すること。脳の血流を良くするために、水分補給することも重要です。

「一番効果的なのは、睡眠をとることです。20~30分の昼寝は生産性を向上させることが分かっています」

 脳疲労を放置していると、心身のバランスを崩す恐れあり。仕事の合間に、意識的に脳を休ませましょう。

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