脳疲労は“疑似回復”プラス「運動・栄養・睡眠」が有効

公開日: 更新日:

 仕事中、頭が疲れてボーッとする。そんな時の対処法を、国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人先生に聞きました。

「脳疲労の主症状は認知力の低下です。回復させる方法はいろいろありますが、一時的に『疑似回復』させるのも手です」

 疑似回復とは、脳の疲労を麻痺させたり、即効で気力を回復させたりする方法のこと。たとえば、首の頚動脈に冷たい濡れタオルを当てる。脳内に流れ込む血液が冷やされ、頭がスッキリします。あるいは、深呼吸をして酸素を脳に送り込む。コーヒーやアロマの香り、静かな音楽などで脳をリラックスさせるのもよい方法です。

「ただし、疑似回復の方法では脳疲労そのものを回復させることはできません。根本的に回復させるためには、運動、栄養、睡眠が必要です」

 20分程度の簡単な運動をすると、仕事の処理能力や記憶力が大幅に改善するという報告があります。ストレッチや体操、散歩などがお勧めです。

 栄養面では、脳のエネルギー源である糖分を補給すること。脳の血流を良くするために、水分補給することも重要です。

「一番効果的なのは、睡眠をとることです。20~30分の昼寝は生産性を向上させることが分かっています」

 脳疲労を放置していると、心身のバランスを崩す恐れあり。仕事の合間に、意識的に脳を休ませましょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁