治療後はどんなケアが必要か? 定期的な検診が重要

公開日: 更新日:

 歯科インプラント(以下インプラント)治療後、最大の敵は「インプラント周囲炎」だ。歯周病菌の感染により、インプラント周囲の粘膜に炎症が起きる病気である。進行すると、インプラントを支える周囲の歯槽骨が溶けてインプラントの脱落を招く。歯科医向けのインプラントセミナーの講師も務める自由診療歯科医で「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に治療後のケアについて聞いた。

「インプラント周囲炎は天然歯の歯周炎と同様、最初は歯肉の腫れや出血などで自覚症状が少ないのが特徴です。ただし、インプラントは天然歯より粘膜や歯槽骨の抵抗力が働きにくいので、天然歯に比べて進行が速い。インプラントを長持ちさせるには、日々のセルフケアのほかに歯科医師による定期検診が重要になります」

 日々のセルフケアの基本は正しい歯磨き。毎食後、可能な限り早く歯を磨くのは当然として、就寝前にしっかり歯を磨くことが大切だ。

「温かくて、水分があって、“食べかす”というエサが豊富な口腔内は、細菌にとって絶好のすみかです。細菌は特に唾液の分泌がほとんどない就寝中にどんどん増殖するので、就寝前にも歯を磨いた方がいい。『食後の歯磨き以外したくない』という人は、就寝前・起床後に口を洗口剤で数回ゆすぎましょう。また、食後の歯磨きをする時間がないという人は、歯間ブラシだけでも使いましょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 2

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  3. 3

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  4. 4

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 5

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  4. 9

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  5. 10

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も