入浴より安全で体にもいい サウナの誤解と正しい楽しみ方

公開日: 更新日:

 現時点で、この治療法は保険適用されていないがそれには理由がある。

「高度先進医療に指定された期間内に診た患者さんは拡大した心臓が縮小し、歩行速度が上がるなどの多くの効果が確認できたのですが、心不全を診断するための指標であるBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)は薬で治療した群と比べて有意差が出なかった。患者さんが重症者だったこと、患者数も1人10回の治療回数も少なすぎたことも原因と考えています」

 その後、海外の医療機関が行ったサブ解析で多くの優位性が指摘されたことから複数の医学会の推薦による保険収載の動きがあるという。

 ちなみにサウナは入浴と同じ医療効果があるが水圧がないぶん心臓負担が少なく安全だという。

「サウナについては医療関係者でさえ誤解している点があります。例えば『サウナに入ると血管が拡張して血圧が下がる。それを解消しようと心臓の負担が増えるが、脳への血流が悪くなって倒れる』という論調です」

 実際は血管が拡張して血圧が下がっても、血管抵抗性がなくなったぶん心臓の負担は減り、脳を含め血流は改善して健康な人なら倒れることはないという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?