年を取っても若い脳をキープ 秘訣は「性格」にあった

公開日: 更新日:

 年齢とともに増える物忘れ。その原因は海馬にある神経細胞の機能低下にあった。高齢になっても物忘れが少なく、若い脳をキープしている人は何が違うのか? そこには「性格」が絡んでいると米山医院・米山公啓院長が言う。

「心配性でネガティブな人や神経質な人は、物忘れになりやすいと言えます。なぜなら、ストレスをため込みやすいからです」

 ストレスにさらされると、副腎からストレスホルモン・コルチゾールが分泌され脳に吸収される。ストレスが慢性的にかかり続けると、脳内のコルチゾールが増えすぎて、海馬の神経細胞が破壊される。これが「キラーストレス」と呼ばれるストレスの恐ろしさだ。

「ストレスを回避するためには、人と話をして発散すること。逆に言えば、話し相手がいない人は危険です」(米山院長)

 社交的でなく友達が少ない人、自分勝手で孤立している人などは物忘れしやすいのだ。

 さらに、眞田クリニック・眞田祥一院長はこう指摘する。

「気持ちが沈みがちな人は、行動力が低下しています。行動力が低下すると、手足を動かさなくなる。すると脳血管障害から認知症になる確率が高まってしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘