若いのに頻発する物忘れ 原因は働きすぎによる“脳の悲鳴”

公開日: 更新日:

 年齢とともに増える物忘れ。その原因は、海馬にある神経細胞の機能低下にあった。しかし、40~50代で「妙に物忘れが増えた」と嘆く人もいる。何が原因なのか?

「若いのに物忘れが多いのは、若年性アルツハイマーの可能性もありますが、たいていは忙しすぎるだけです」(眞田クリニック・眞田祥一院長)

 働き盛りの多忙な人は、やることや考えることが多すぎて、単に記憶の容量がオーバーしているのだ。

 要職の人に秘書が必要なのは、「物忘れに備えるため」だと眞田院長は言う。

 しかし、注意をしなくてはならない場合もある。多忙な世代の物忘れについて、くどうちあき脳神経外科クリニック・工藤千秋院長は指摘する。

「バリバリ働く40~50代の人は、付き合いでお酒を飲むことが多く、中性脂肪値やコレステロール値が高い傾向にあります。そうなると血圧血糖値も高くなり、血流が悪くなるから、脳が酸欠状態に陥るのです」

 脳が酸欠状態になれば、神経細胞の機能は当然低下する。さらに、多忙による睡眠不足が血行不良を助長する。これが壮年男性によくある物忘れの要因だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった