慢性骨髄性白血病<1>「もっと出世してやると思っていた矢先…」

公開日: 更新日:

 外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する白血球の数量は、正常基準下限値が3000~4000、正常基準上限値は8000~1万1000(日本検査血液学会)である。年齢や日々の体調などで変わり、個人差もあるが、久田さんの白血球数は正常値をはるかに超えていた。

 翌日、久田さんは紹介された横浜の総合病院(血液内科)を訪ねた。受付で問診票に記入していると、ひとつの項目に目が留まる。

「告知しても大丈夫ですか?」

 久田さんは丸印を付けて診察室に入った。

 問診、血液検査の後、担当医師がこう切り出す。

「病名はなんだと思っていますか?」

 久田さんは、自分が前日ネット検索で見つけた最悪の病名を否定して欲しくて、「慢性骨髄性白血病ではないかと思っています」とぼそっとつぶやいた。

「たぶん、そうでしょう」 医師の返事に迷いは感じられなかった。


 骨髄で血液をつくる過程で、白血球が何らかの遺伝子異常を起こし、がん化して増殖する「慢性骨髄性白血病」は1年間に100万人中7~10人の割合で発症するという当時は治療が難解な血液のがんだ。

 その後の精密検査から2週間ほど経て、久田さんは正式に「慢性骨髄性白血病」と医師から告知された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ブルージェイズ岡本和真がファンから支持されるワケ 日本&カナダの“組織票”で球宴スタメンなるか

  2. 2

    高市首相G7サミット「成功」は眉ツバ…トランプ大統領ほか各国首脳からスルーされ“ボッチ”が実態か

  3. 3

    いとうあさこだけでない「育ちの良さ」が隠せない50代女芸人…“実家が太い”“隠れ高学歴”の強者も

  4. 4

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  5. 5

    中傷動画より突っ込まれたくない高市事務所の“急所” 疑惑の本丸「サナエトークン」国会での追及本格化

  1. 6

    任侠界も騒然…当局も確認に走った超大物極道トップの死亡説

  2. 7

    異例の人事が“対岸の火事”では済まない3球団…楽天・吉井新監督はシーズン途中の外部招へい

  3. 8

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  4. 9

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  5. 10

    大谷翔平が尻を“血だらけ”にしながら今季7勝目「こういうこともある」とコメント