米国の大学研究チームが発見 新しい日焼け止め物質か?

公開日: 更新日:

 日焼け止めには2種類ある。「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」だ。紫外線吸収剤は、紫外線のエネルギーを自らの中に取り込んで、熱や赤外線に変換することでブロックする。紫外線散乱剤は、粒子が光(紫外線を含む)を反射する働きを利用している。

 しかし、この2つ以外にも紫外線対策となりうる新しい合成化学物質が見つかったという。

 発見したのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チーム。

 脳などに存在する神経伝達物質のドーパミンにアルカリ溶液を加え、できた「メラニン様のナノ粒子」がそれだ。

「新東京クリニック/美容医療・レーザー治療センター」(千葉県)の瀧川恵美センター長が言う。

「この研究報告は、新しく作られた合成ナノ粒子が、日焼けにより人の皮膚を黒くして紫外線から細胞の核を守るメラニンと同じ働きをする可能性を示唆しています」

 メラニンは表皮の一番下、真皮との境に約10%の割合で分布するメラノサイト(色素細胞)が作る色素。メラノサイトは紫外線の刺激を受けると、メラニンの入ったカプセル状のメラノソームという小器官を形成させ、周囲のケラチノサイト(角化細胞)に渡す。するとケラチノサイトは取り込んだメラノソームを、帽子をかぶるように核の上に集合させ、紫外線からDNAを守る仕組みだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!