エアコン暖房で咳が止まらず 冬のカビが思わぬ病気を招く

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 さらに、現代の清潔で快適な生活環境そのものがカビなどのアレルギー発症の一因にもなっている。イギリスの研究者が唱えた「衛生仮説」によると、人間は清潔にしすぎると免疫調整力が低下し、アレルゲンを排除しようとする抗体の働きが乱れ、アレルギーを発症しやすくなるという。現代の暮らしは、アレルギーの原因物質であるカビが増えやすい環境と、免疫力が低下しやすい環境が揃っているといえるのだ。

■寝具はこまめに洗濯・掃除を

 アレルギーを防ぐために、まず注意すべきは「クロカビ」と呼ばれるカビの一種「クラドスポリウム」だという。

「室内に最も多いカビといわれていて、アレルギーの原因物質になります。繰り返し吸い込むと、咳、のどの痛み、痰、鼻水、鼻づまりといった呼吸器系のアレルギー症状が表れます。クラドスポリウムは、台所、風呂、洗面所、トイレといった水回りや、結露ができやすい窓枠のパッキンなどにも発生します。エアコンの内部やフィルターにも繁殖しやすく、エアコンをつけた時に咳やのどの痛みが表れる場合は要注意です」

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