高数値はLDLか中性脂肪か 「脂質異常症」治療の違いを知る

公開日: 更新日:

「検査では空腹時の数値を調べますが、空腹時は低めなのに、食後に異常に高くなる人もいます」

 つまり、中性脂肪食事内容や検査タイミングなどの条件で変動する。

「専門家は、中性脂肪とHDLコレステロールの両方を見ます。中性脂肪が高いとHDLコレステロールが低くなり、中性脂肪が下がるとHDLコレステロールが高くなりやすい」

 中性脂肪が下がっていても、HDLコレステロールが前回と比べて上昇していなければ、中性脂肪の低下は一時的なもの。食生活改善や運動を継続できず、中性脂肪のコントロールが難しい人は、フィブラートという薬を使うことになる。

「スタチンとフィブラートの併用は、横紋筋融解症のリスクをより高めるといわれています。LDLコレステロール、中性脂肪両方が高い人は、スタチンを優先して使い、食生活改善と運動で中性脂肪を下げてもらうようにします。ただ、うまくいかなければ、2つの薬を使います」

 医師の管理のもとに薬を投与し、副作用の気配が見られたらすぐに対処する。薬を飲まないリスク(心筋梗塞脳梗塞)より、飲むリスクの方が小さい。

 なお女性は、閉経以降はLDLコレステロールも中性脂肪も上昇しやすい。

 閉経前に測定したきり、という人は改めて検査を受けるべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情