最近話題の“トマト悪玉説”にも冷静 カゴメに見解を聞いた

公開日: 更新日:

 同様にシラカンバ花粉は「リンゴ、モモ、サクランボ」、イネ科花粉は「トマト、スイカ、メロン、オレンジ」、ヨモギ・ブタクサ花粉は「スイカ、メロン、セロリ」との相性が悪いとされる。花粉症対策にはこの相性が重要なポイントになってくるわけだ。

■シラカンバ花粉は「リンゴ、モモ、サクランボ」が×

 だが、このトマト悪玉説に冷静に対応するのは、トマトジュースで有名な「カゴメ」だ。

「トマトと花粉のアレルゲンが似ているために引き起こされる症状というのは知っていますが、リポートをよく読むと、花粉症患者の一部の方だけの症状のようです。そもそも、通常のトマトジュースは生のトマトとは違って一度熱を加えて殺菌されていますので、アレルギー反応の心配は少ないかと思います。ネットではいろいろ言われていますが、OASにならない人ならば、トマトジュースを飲んでも問題はないと思います」(カゴメ広報担当者)

 むしろ、カゴメは国際医療福祉大学との共同研究で、トマトジュースやトマトに由来するカロテノイド(主にリコペン)を継続的に摂取することにより、「花粉症の症状が改善する」と報告しているほど。具体的には、トマトジュース(190ミリリットル)を毎日1本飲むと、10週後には水っぱな、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみ、目のかゆみ、涙目の6項目のうち、「水っぱな、くしゃみ、鼻のかゆみ」の3項目で有意な改善があったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動