2度も生かされて…空間デザイナー黒田朋子さん闘病を独白

公開日: 更新日:

 風邪をひいたかな? と思って、近所の耳鼻科を受診しました。処方薬でいったんは軽快したものの、喉の腫れや微熱が引かず再受診。「何か他の病気の可能性があるかもしれない」と言われ、大きな病院で検査したところ、診断は「急性骨髄性白血病」でした。

 即入院となり、およそ500日の入院生活が始まりました。2011年5月、結婚2年目の32歳のことです。先生からは「あと数日遅かったら命を落としていたかもしれない。最低でも1年は入院して治療になります」と告げられました。

 ただ、自覚症状もほとんどなかったので、周りで起こっていることすべてが半信半疑でした。

 病気や治療の説明を受けて同意書にサインし、すぐに1クール目の抗がん剤治療が無菌室で開始されました。「治るのか、生きられるのか」を調べ始めると、同時に抗がん剤の副作用で「不妊」になることも知りました。先生に確認してみると、「不妊は同意書にありましたよね。生きられるからいいじゃないですか」と言われたのです。その言葉は、闘病に向かおうとする私を突き放し、愕然とさせました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」