2度も生かされて…空間デザイナー黒田朋子さん闘病を独白

公開日: 更新日:

 激しい痛みを緩和するため、モルヒネ投与を開始しました。幻聴や幻覚があって、その頃のことはあまり覚えていません。結局、半年くらいで回復したけれど、食欲減退で食べ物は喉も通らず、食べること自体が苦痛で仕方ありませんでした。味覚障害も出て、チョコレートが醤油、コーラがコーヒー味になりました。

 5年で完治と呼ばれる中、およそ3年後の2016年10月に再発がわかりました。もし骨髄移植から4年を迎えたら、凍結卵を戻すための準備をしようと思っていた矢先だったので、なおさら「すべてがリセット」されたようでした。あの苦しみを越えてもまだ、白血病細胞が残っていたのかという絶望と、またあの地獄のような日々を経験せねばならないのかという思いでした。

 ただ、幸いにも同じドナーさんからリンパ球を提供してもらうことができたので、ドナーリンパ球輸注療法を受けることができました。

 現在は、経過観察として月1回の血液検査を受け、卵子は凍結したままです。生活そのものに気をつけるというよりも、日常生活を当たり前に自力で送ることができるようにしようと考え、体に良いものを食べるようにしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」