2度も生かされて…空間デザイナー黒田朋子さん闘病を独白

公開日: 更新日:

 確かに、同意書の最後に「不妊」の文字があります。ただ、私も家族もサインする時は「生きられるのか?」状態だったので、目には入ったけれど心に留まらずだったんです。病気が治っても子供が産めないのなら……と、自分の存在意義さえも問い始めました。

 生殖医療も行う同病院で何とか将来の妊娠の可能性を残す方法はないのか、担当医に伝えたのですが、取り合ってもらえません。そこで、卵子凍結などを行う専門クリニックを自分で探し、コンタクトを取りました。本来なら1クール後の一時退院は7日間でした。

 しかし、採卵して卵子凍結をするため21日間の一時退院をしました。もちろん担当医からお墨付きはもらえず、実際、2クール目には数値が悪化しました。

 でも、その選択をしたことで「やれることはやった」となぜかすがすがしい気持ちになれました。むしろ、たった一つでも卵子凍結できたことで、人生に希望が持て、前向きに闘病できる気になったんです。

■3年後に再発がわかり…


 それから5クールの抗がん剤治療を経て、骨髄移植を行いました。“生かされている”人生のありがたさや重みに気づきましたね。その後、退院許可が下りて帰宅したのですが、一日に20~30回もの下痢や腹痛に見舞われ、再入院することになりました。胃や小腸、大腸の粘膜がほぼ剥がれ落ち、口内炎も口いっぱいに広がって、合併症が始まっていたのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状