出過ぎたり泡立ったり…尿の変化は腎臓を知る手がかりに

公開日: 更新日:

 ところが、「沈黙の臓器」と呼ばれる腎臓は、その機能が破綻する寸前まで自覚症状が表れにくい。

「腎臓の機能を調べる血中クレアチニン値は、男性が0・65~1・09㎎/デシリットル、女性は0・46~0・82㎎/デシリットルが基準です。そこからはずれた数値で、疲れ、だるさ、むくみなど腎臓病特有の複数の症状があり、おしっこにも変化が表れれば、腎臓の機能低下を疑うべきでしょう。例えば、尿量が減るか出なくなった場合です。おしっこをつくる腎臓の能力が極端に低下しており、急性腎障害を起こしている可能性がある。すぐに病院に行くべきです」

 逆に尿量が多いのは、単なる水分の取り過ぎや糖尿病など以外に、慢性腎不全の初期症状かもしれない。体内の保水機能が低下して多尿になる「尿崩症」のなかには尿濃縮を指示するホルモンが出ていても、その作用部位である尿細管に異常が起きて多尿になる「腎性尿崩症」もある。

「おしっこをしたときに泡立ち、その泡が蜂の巣のように大きく、時間が経っても消えない場合は、おしっこに本来は混じるはずのないタンパクが含まれている疑いがあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった