<8>食事や運動でがん発症リスクが下げられるのはなぜか?

公開日: 更新日:

 がん遺伝子変異による病気で、変異をもたらす原因の多くは細胞分裂時のDNAのコピーミスや細胞酸化などで避けられない。これが事実としたら、がん予防のための食事運動は意味がないのだろうか? 

 国際医療福祉大学病院内科学教授でがんや最新の遺伝子学に詳しい一石英一郎医師が言う。

「そうではありません。生命の設計図であるDNA情報からさまざまなタンパク質がつくられ、臓器などがつくられますが、それは状況や環境に応じて変化することがあります。食事で取った栄養素や運動により体内でつくられたホルモン様の物質などは設計図が書かれている遺伝子の翻訳や転写を“オン・オフ”にすることが可能なのです。それがエピジェネティクスと呼ばれるものです」

 エピジェネティクスを専門的に言うと、「遺伝情報であるDNAの塩基配列を伴わずに、後天的な化学修飾によって遺伝子制御される現象」のこと。具体的には遺伝子を使うか使わないかを制御しているDNAのプロモーター部分をメチル化することだ。

「DNAにはACGTの4つの塩基がありますが、メチル化とはC(シトシン)にメチル基がくっつくことを言います。その結果、その遺伝子が動かなくなる。これがエピジェネティクスです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ