なぜ痛むかに着目 長引く慢性痛はカテーテルと注射で治す

公開日: 更新日:

 肩痛、膝痛、腰痛、股関節痛……。長く続く痛みに悩んでいるならカテーテルや注射を用いた治療を受けてみてはどうか? 新しい概念に基づく慢性痛治療だ。開発者のオクノクリニック、奥野祐次院長に聞いた。

 痛みで整形外科を受診したが、「レントゲンでは異常が見つかりません」と言われ、痛み止めの薬や湿布薬を出されて終わり。あるいは、関節組織や骨の構造的な破綻を指摘され、それを治す治療を提案される――。覚えがある人は、少なくないのではないか?

 一方、奥野院長は「なぜ痛むのか」に着目し、治療を行っている。 

「慢性痛がある部位を造影剤を用いたMRIや超音波で見ると、モヤモヤした細い血管が異常に増えているのがわかります。炎症による痛みの場合、周辺に新生血管(新しい血管)ができ、対になって神経も増える。新生血管は正常な毛細血管と比べて血液の流れが速く、神経を刺激して痛みが生じるのです」

 通常、炎症は数週間で鎮まり、新生血管や神経も消える。ところがまれに新生血管と神経が残ることがあり、痛みが続く。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情