なぜ痛むかに着目 長引く慢性痛はカテーテルと注射で治す

公開日: 更新日:

「新生血管と神経を消失させれば、慢性痛は消える。方法は2通りあります。1つは、手首や太ももの付け根から入れたカテーテル(軟らかい細いチューブ)で、チエナムという抗生物質を新生血管に直接投与する『運動器カテーテル治療』。もう1つは、超音波画像を見ながら、注射器でステロイド剤を新生血管に注入する方法です」

 チエナムは新生血管を一時的に詰まらせ、神経もろとも消失させる。ステロイド剤は、新生血管に伴い増えた神経の癒着を剥がし、痛みを解消させる働きに優れている。 

「どちらの方法も、新生血管と神経の消失を目的としていますが、アプローチが異なりますし、チエナム、ステロイド剤それぞれの薬の働きも異なります。効果を高めるために、2つの方法を組み合わせて行うケースが一般的です」

■痛みが出始めた40~50代で治療を開始する

 運動器カテーテル治療の所要時間は最短20分、平均1時間前後。カテーテルは、市販されているものの中で最も細い0・6ミリで、治療後はばんそうこうを貼ればOK。治療中の痛みもない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い