「白髪」が告げる 老化しそうな臓器となりやすい病気

公開日: 更新日:

 鏡を見るたびに増えていく白髪にため息をつく。そんな人も多いのではないか。同じ年代なのに白髪が一本もない人もいれば、白髪だらけの人もいる。「白髪は老化の象徴」といわれるだけに気になるのは当然だ。しかし、人はなぜ白髪になり、それは体のどこの老化を象徴しているのだろうか?

「本来、髪の毛自体に色はありません。髪の毛をつくる『毛包』という組織の色素幹細胞が色素細胞を生み出し、その色素細胞がメラニン色素をつくって髪の毛に供給することで髪は黒くなるのです。白髪になるのは色素細胞の数が減ったり、消滅したりして色素をつくれなくなるからです」

 こう言うのは色素細胞研究の専門家で、岐阜大学大学院医学系研究科の青木仁美講師だ。白髪は半透明で光に反射して白く見えるのだという。なぜ色素細胞が減るのか?

「色素幹細胞が分裂しにくくなるからで、その主な原因は加齢です。若白髪のように遺伝的要素から色素幹細胞の寿命が早い人もいますが、紫外線や放射線、体内の酸化、精神的ストレスなども関係しています」(青木氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言