「白髪」が告げる 老化しそうな臓器となりやすい病気

公開日: 更新日:

 原田病では目に症状が出てくる前に、風邪をひいたときのような頭痛やめまい、微熱、頭皮のピリピリ感、全身倦怠感などといった髄膜炎症状が見られ、やがて両目の充血、かすみ、ゆがみ、視力低下が表れる。耳では感音性難聴、耳鳴り、めまいなどが起きる。発症後、半年から数年後には皮膚の白斑、白髪、脱毛が見られ、まつげや眉毛も白くなったりする。

 色素細胞は心臓にもある。その異変は心房細動由来の不整脈発症などに影響するとの報告もある。また、目の色素細胞の異変は失明につながる加齢黄斑変性症に関係するともいわれている。

 色素細胞を収縮させて皮膚の色を薄くするメラトニンは、ヒトではまだ未解明な点も多いが、生殖腺の発達や性腺機能を抑制する作用も報告されている。色素細胞の異変マウスでは繁殖能力の低下を伴うことも多く、不妊につながっているのでは、との見方もある。これまで色素細胞の喪失の結果として表れる白髪は単なる老化として片づけられてきた。しかし、今後の研究次第では病気の予兆と捉えられるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情