白血病なら160万円 入院期間と使用薬でがん治療費は変わる

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 10年間の闘病生活の末に亡くなったさくらももこさん(享年53)は、国民的な漫画家だ。下世話な話になるが、サラリーマンの数十倍、数百倍は稼いできた。保険適用外の先進治療も可能だっただろう。それでも病を克服できず、若くして命を落としている。

「たとえ自由診療の先進医療に何千万円も掛けたとしても、がん治療は必ず効果が見込めるわけではありません。保険が適用される標準的な治療で回復できた人もいれば、先進医療を施しながら命が尽きてしまう人もいます。残念ながらがん治療には、運とタイミングが大きく左右するのです。そもそも毎年欠かさず検診していても100%の確率でがんを発見できるわけではないですし、たまたま検査したときに初期のがんが見つかって助かることもあります。抗がん剤も種類によって合う、合わないがある。それだけに難しいのです」(長浜バイオ大教授・永田宏氏=医療情報学)

 こうなると人間の力が及ばない領域になってしまうが、がんはどこにできるかで、かかる治療費も違ってくる。

 別表は厚生労働省の医療給付実態調査(2016年度版)をもとに本紙が算出した平均費用と自己負担の金額だ。

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