がんも治療可能な時代 病院が風邪治療に消極的なのはなぜ

公開日: 更新日:

 ヒトはウイルスを寄生させ居心地の良い場所を提供する代わりに、食べ物の消化を助けて免疫機能の調整などのために働いてもらっている。

風邪ウイルスも自身の子孫を残すため、毒性を弱めて人間と共生している微生物の仲間に加わろうとしているとの考えがあります。何世代にもわたり、人間に感染して体内に居場所を見つけようとしているというのです。だから生活によほどひどい障害が出ない限りは積極的に治療する必要はないと考える医療関係者もいます」

 ちなみにインフルエンザも風邪の一種。健康な人なら特別な治療薬などなくても自然と回復する。

 ただし、感染力・病原性が強く生活への影響が風邪の比ではないため、特別の措置をとっているにすぎない。

■風邪薬は意外に怖い

「風邪薬は症状を緩和しても、風邪は治しません。これは医者の常識です。風邪薬で風邪が治ったという人は薬で症状を抑えている間にヒトの免疫反応により風邪が治った可能性が高い。風邪の8割以上を占めるウイルス性の風邪に抗菌薬は効きません。むしろ、風邪薬には多数の副作用が報告されている。必ず治る風邪のためにリスクを冒す必要はない、という医療関係者も少なくありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった