フルマラソンで風邪リスク増 運動後の免疫力低下に要注意

公開日: 更新日:

 ジョギングブームはますます盛り上がりを見せているが、“走った後”に要注意。感染症に弱い状態になっているかもしれない。

「“フルマラソン後は風邪をひきやすくなる”“1週間当たりのランニングの距離が増えるほど風邪をひきやすくなる”。このような報告は以前からありました」

 こう言うのは、順天堂大学医学部循環器内科学講座先任准教授の島田和典医師だ。

 その理由として、免疫力に関係する細胞の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞の活性が、激しい運動後、一時的に低下することは分かっていた。この現象を「オープンウインドウ」と呼ぶ。

 一方で、NK細胞を含むさまざまな免疫細胞を統括し、“免疫の司令塔”的存在の「樹状細胞」が運動とどう関係しているかは不明だった。それを世界で初めて解明したのが、冒頭の島田医師らのグループだ。

 まず行ったのは、運動をすると樹状細胞がどうなるかの解明だ。順天堂大学の運動部の被験者22人を対象に①1回2時間の運動をした場合②2週間継続して運動をした場合――の樹状細胞の活性度を調べた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情