林先生「効かない」で物議 風邪の漢方薬がよく効く服用法

公開日: 更新日:

 葛根湯と麻黄湯は、風邪のひき始めに服用するのが鉄則。しかし、ひき始めの解釈は人それぞれ違う。それが“効かない派”を生む余地か。

「たとえば、仕事中に寒けを感じて、『あれ、風邪かも』と思うようなことがありますよね。『風邪のひき始め』とは、そういうとき。そこですぐに服用すると、葛根湯も麻黄湯も免疫力を上げて、体を温める働きで風邪を治してくれます。『熱があるかな』くらいのタイミングはいいのですが、熱が上がりきった状態だと、効果は薄い。添付文書に『汗をかいていないもの』と書かれているのは、そういう意味です」

■「ぶるっとしたら」で服用し体を温める

「ゴホン!といえば」という龍角散の有名なキャッチコピーは、利用するタイミングをズバリ示している。葛根湯や麻黄湯もあれと同じように、「ぶるっとしたら」のコピーで覚えて服用すればいい。それを守った上で注意したいのは、体を温めることへの対応だ。

「葛根湯などで体が温まり体温が上がるのは免疫反応ですから、それを“熱が上がった”と勘違いして解熱鎮痛剤で下げるのはよくありません。ブレーキとアクセルを一緒に踏むようなものです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも