手術後はサイボーグになった…北村肇さんが直腸がんを語る

公開日: 更新日:

 体重も量らないから正確には分からないのだけれど、どんどん減っている気がする。ズボンがゆるゆるになり、周りから「痩せた」と言われることが多くなりました。

 そんなとき、部下に「ちゃんと病院に行って調べてください。あなたは社長なんだから、私たちに対して責任がある」と言われたんです。これは説得力があるなと思っていたら、「実はある超能力者に北村さんの写真を見せたら『ああ、この人、大腸がんだね。いま(病院に)行けば助かるけど、このまま放っておいたら死んじゃうよ』と言われた。とにかく一度調べてください」と言うんです。

 それが今年の2月ごろの話です。馴染みの鍼灸の先生も心配して内視鏡が上手な医師を紹介してくれて、4月下旬に連絡しました。すると、「5月17日まではいっぱいです」との答え。まだ2週間以上あるなぁと思っていたら、電話の途中に「5月1日にキャンセルが出たので診察できます」と言われたんです。

■流れに身を任せようというのが正直な気持ちでした

 1900ミリリットルの下剤を処方され、検査当日、何度かに分けて下剤を飲むのですが、便は出ない。そのうちに、意識が朦朧としてきて、それは体調不良慣れしていた僕にとっても生まれて初めての症状でした。とにかく立っていられない。痛みはないのですが口がうまく利けない。タクシーでクリニックに向かい、緊急で診察を受けると、内視鏡が入らない。下剤で腸閉塞を起こしていたんです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」