手術後はサイボーグになった…北村肇さんが直腸がんを語る

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 体重も量らないから正確には分からないのだけれど、どんどん減っている気がする。ズボンがゆるゆるになり、周りから「痩せた」と言われることが多くなりました。

 そんなとき、部下に「ちゃんと病院に行って調べてください。あなたは社長なんだから、私たちに対して責任がある」と言われたんです。これは説得力があるなと思っていたら、「実はある超能力者に北村さんの写真を見せたら『ああ、この人、大腸がんだね。いま(病院に)行けば助かるけど、このまま放っておいたら死んじゃうよ』と言われた。とにかく一度調べてください」と言うんです。

 それが今年の2月ごろの話です。馴染みの鍼灸の先生も心配して内視鏡が上手な医師を紹介してくれて、4月下旬に連絡しました。すると、「5月17日まではいっぱいです」との答え。まだ2週間以上あるなぁと思っていたら、電話の途中に「5月1日にキャンセルが出たので診察できます」と言われたんです。

■流れに身を任せようというのが正直な気持ちでした

 1900ミリリットルの下剤を処方され、検査当日、何度かに分けて下剤を飲むのですが、便は出ない。そのうちに、意識が朦朧としてきて、それは体調不良慣れしていた僕にとっても生まれて初めての症状でした。とにかく立っていられない。痛みはないのですが口がうまく利けない。タクシーでクリニックに向かい、緊急で診察を受けると、内視鏡が入らない。下剤で腸閉塞を起こしていたんです。

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