腹部超音波検査は尾道方式なら難治すい臓がんも早期発見

公開日: 更新日:

脂肪肝を指摘されちゃって」

 酒場で健康のことが話題になると、肝臓がテーマになることがよくあります。その一つの脂肪肝を調べる検査が、腹部超音波検査。プローブと呼ばれる器具を腹部などに当てて超音波を発生させ、反射した超音波を受信して画像データとして処理します。魚群探知機と同じ原理です。

 肝臓のほか、膵臓や胆のう、腎臓、脾臓、膀胱などの状態を調べることができます。それらの臓器の結石のチェックにも効果的です。中高年ならおなじみでしょう。

 その精度は飛躍的に向上しています。1995年の報告によると、腹部超音波検査を受けた人のうち無症状の肝臓がんと胆のうがんを見逃した割合は、それぞれ16%、38%と高く、「画像検査の限界」が指摘されていました。

 それが、2010年の日本超音波医学会の報告では、腹部超音波検査を受けた2万8413人のうち誤診例は0・2%に激減しています。学会報告はがん以外の病気も含めたもので、対象に違いがありますから、そのまま比較することはできませんが、精度の向上ぶりはある程度うかがい知ることができるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン