長く続く白い便と茶色の尿…胆道がんのサインを見逃すな

公開日: 更新日:

「胆汁は流れが止まって肝臓内に蓄積していくとビリルビンが血液に逆流し、血液中のビリルビン濃度が上がります。その結果、皮膚や目の白目など体全体が黄色に染まる。これが黄疸です。黄疸になると黄疸尿といって濃い茶色の尿に変わるほか、胆汁内の胆汁酸がビリルビンとともに血液中に流れ出るようになり体全体がかゆくなります」

 つまり長く続く白い便は黄疸と同じで、胆汁の経路や肝臓などの異常を知らせるサインなのだ。

「ただし、白い便は子供などのようにウイルス性の腸炎でもあらわれます。黄疸や黄疸尿、皮膚のかゆみがなく、周りに同じような白い便が出ている人がいて、数日でそれが正常な便に治るようならウイルス性の腸炎の可能性が高いといえます。逆に自分だけ白い便が何日も続き、黄疸尿やかゆみが出るようなら胆石やがんを疑う必要があります」

 胆汁の通り道にできるがんの総称である胆道がんは、胆管がん、胆のうがん、乳頭部がんに分かれる。数が多いのが胆管がんと胆のうがんだ。胆管は肝臓から十二指腸までの胆汁の通り道で、長さ10~15センチ、太さ0・5~1センチの臓器。一方、胆のうは胆汁を一時的に保管する袋で、食事をすると胆汁を十二指腸に放出し消化を助ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ