世界中どこからでも手術支援が 5G遠隔高度医療の最新事情

公開日: 更新日:

 次世代移動通信システム(5G)を使った医療分野での研究開発が進められている。5Gの主な特徴は「超高速」「超大容量」「超大量接続」「超低遅延」。現在の最新モデルの4Gと比べると通信速度は10~100倍速く、最大毎秒20ギガ(ギガは10億)ビット、通信の遅れはわずか1ミリ秒とされる。あらゆるモノがネットワークでつながる「IoT」の普及には欠かせない通信インフラ技術だ。

 医療で、すでにいくつか実証実験が行われているのは「遠隔医療」への活用。5Gを用いると何が大きく変わるのか。NTTドコモと共同で遠隔高度医療システムの開発を進めている、東京女子医科大学先端生命医科学研究所の村垣善浩教授(顔写真)が言う。

「4Kカメラで撮影された手術中の映像などが5Gで転送されれば、遠隔地のモニターで見ていても“色み”まで自然に近く、非常に鮮明な画質で見ることができます。それに送信される情報のタイムラグ(ズレ)もほとんどなくなると思います。たとえば専門医が離れた場所にいても、現場にいるのと同じような空間を超えた治療の判断決定や支援ができるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情