著者のコラム一覧
横山啓太郎東京慈恵会医科大学教授

1985年東京慈恵会医科大学医学部卒。虎の門病院腎センター医員を経て現在、東京慈恵会医科大学教授。同大学晴海トリトンクリニック所長。

ピンピンコロリを望むならそれに至る生き方を学び努力する

公開日: 更新日:

③徐々に生活の質が低下していく老衰。

「患者さんにこの3つを示すと、死について深く考えるようになります。多くの患者は①を希望します。病気、病院知らずの人生を送り、ある日、コロッと死ぬ。誰もが望む死に方です」

 これなら家族にも迷惑をかけないし、面倒な入退院を繰り返すこともない。

「しかし、理想の死に方を望むなら、それに至る生き方を学び、努力しなければなりません。暴飲暴食をしている人は病死を避けるため生活改善が必要です。太っている人には適度な運動ダイエットをしてくださいと指導します」

 患者は、医師の前では実に素直である。「はい!」と返事はするものの、病院を一歩出ると、普段通りに居酒屋に直行してしまう。調子に乗ると2次会へ。

 適度な運動も、頭では理解している。だが、多忙を理由に、三日坊主で終わる。

 これが平均的な日本人だ。だからこそ横山教授は、「行動変容外来」の必要性を力説する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず