食べて吐いての繰り返し…秋本啓之さん語る過食嘔吐との闘い

公開日: 更新日:

 今から14~15年前、ボクは大量に食べては無理やり吐く……という毎日を繰り返していました。「過食嘔吐による摂食障害」と診断されたのは、大学内の診療所でした。でも、実は医療機関を受診したのはそれ1回きり。

「通って意味があるかな?」と思ってしまったので、それきり行きませんでした(笑い)。

 過食嘔吐の原因は、おそらく減量によるストレス。柔道には階級があり、体重別で試合が行われます。当時ボクの体重は75キロ前後ありましたが、66キロ級の選手として登録していたので、試合のたびに10キロ近い減量をしなければなりませんでした。周りからは「階級を1つ上げて挑戦してみては?」と何度も言われていたんですけど、66キロ級で世界一を狙える位置にいただけに、その階級にこだわってしまったんです。

 高校の頃から減量期間には過食嘔吐の症状はありました。でも、毎日のように吐くようになったのは大学1年の後半からです。その頃には全日本選手にも選ばれていたので、学生の大会に加えて全日本の大会もあり、半年間に6~7回も減量しなければなりませんでした。減量のことが頭から離れない時期が続いて、逆に食に対する欲求が強くなってしまったのだと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」