【糖尿病】フレーバーウオーターで血糖コントロールが悪化

公開日: 更新日:

熱中症対策が盛んに言われていることもあって、糖尿病患者さんや糖尿病予備群の人も積極的に水分補給をされています。しかし、問題は“何を飲むか”です」

 こう話すのは、東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授の坂本昌也医師。

 スポーツ飲料など清涼飲料水を飲み過ぎて血糖値が急上昇する急性糖尿病をペットボトル症候群といい、この時季になると、テレビや雑誌などで頻繁に取り上げられる。耳にしたことがある人も多いだろう。清涼飲料水は500ミリリットル当たり50グラム以上の糖分が含まれているものが珍しくなく、通常のスティックシュガーに換算して18本以上。これをひと夏、毎日何本も飲んでいれば、そりゃあ血糖値も上がる。

「さすがに、糖尿病や糖尿病予備群と言われている人には、清涼飲料水を大量に飲む人はそういません。しかし今は、香りと味がついているフレーバーウオーターが各メーカーから販売されています。それらを日常的に飲むようになり、血糖コントロールが悪くなる人が結構いるのです」

 ゼロカロリーのものでも同様だ。理論的には血糖値に影響を与えないように思うが、「フレーバーウオーターに慣れてしまい、ノンカロリーの普通の水が物足りなくなり、ついつい甘い飲料や糖分入りの炭酸飲料に手が出るようになるのではないかと推測しています」(坂本医師)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態