【心房細動】予後が悪い脳梗塞や心不全につながる危険あり

公開日: 更新日:

 心房細動にプラスして脱水状態になって血液がドロドロになると、心臓内で血栓ができやすくなる。それだけ猛暑はリスクが高いといえるのだ。

■まずは脱水の予防が大切

 すでに心房細動を抱えている人はもちろん、自分は大丈夫だと思っている人も注意が必要だ。心房細動は、きちんと診断されないまま放置されている場合が少なくない。自覚症状が「体が重い」とか「疲れやすい」といった軽いケースも多く、普段から脈拍を測るなどして注意していないと、なかなか気付かないのだ。猛暑で体調が優れず夏バテだろうと思っていたら、突然ろれつが回らなくなり、心房細動による心原性脳梗塞だったという事例もある。

「心房細動は、肥満、高血圧糖尿病などの生活習慣病を抱えている人や、その予備群で発症リスクが高くなります。心当たりがある人は脱水を起こさないような対策を講じることが重要です。基本は適度に水分を補給することで、できれば経口補水液が望ましい。脱水状態で失われるナトリウムやカリウムといった電解質と糖質がバランスよく配合されているからです。それらが含まれているスポーツドリンクを飲んでいる人も少なくありませんが、スポーツドリンクには塩分や糖分も多く含まれています。高血圧や高血糖を抱えている人や高齢者は飲み過ぎがマイナスになる場合もあるのです」(天野氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?