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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

がん治療と仕事の両立「難しい」が6割 “手術偏重”の実態が

公開日: 更新日:

 その中で、診断時にどんな治療を推奨されたかを複数回答で聞いたところ、手術が86%と圧倒的で、抗がん剤は30%、放射線は22%と続きます。実際に取り組んだ治療の割合も同様で、手術は81%で、抗がん剤30%、放射線21%でした。がんの種類を問わず、9割が手術を推奨され、患者さんはそのまま治療を受けているのが現状です。

 別の質問で医師の説明の際に知りたいことと医師から説明を受けたことについて聞いたところ、「複数の治療法を知りたい」は7割に上りましたが、実際医師に説明を受けたのは4割にとどまっています。

■通院の放射線ならスムーズ

 がんの3大治療のうち根治を期待できるのは、手術と放射線ですが、手術偏重の実態が垣間見えるでしょう。

 手術と放射線の治療成績は同等ですが、一番の違いは肉体的負担の差です。たとえば早期肺がんは、手術だと7~10日の入院が必要ですが、ピンポイントの定位放射線治療なら5日の外来で可能。最新の粒子線治療なら、わずか1回で済みます。

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