夜泣きに追い詰められた母親が…乳幼児に睡眠薬投与の是非

公開日: 更新日:

 実際、複数の医師に聞いたところ、依存性のない睡眠導入剤などを出すケースはあるという。

 東日本大震災直後に不安・不眠・夜泣きを訴える子供が増えたとき、乳児から使える処方として「ペリアクチン」「アタラックスP」「ウインタミン」などが使われたケースがあった。これは特殊例だが、いまはあくまでも医師が慎重に判断し、赤ちゃんの体重に合わせた薬の量を厳格に調べることで初めて処方される。ただし、生後28日までの新生児には禁忌の薬もある。素人が勝手に判断しては絶対にいけない。

 実際、昨年3月に、当時21歳の若い母親が、生後17日の長男に睡眠導入剤や抗うつ薬を勝手に飲ませて意識障害に陥らせたとして逮捕された事件もあった。

 ちなみに乳幼児に眠くなる薬を飲ませたところで、すぐに寝てくれるわけではない。頭がボーッとしたりふらついたりするうえに眠りから目覚めたとき、不快感のため、ぐずりが激しくなる場合もあるという。

「当院にも年に数回問い合わせがありますが、原則として処方しません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃