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水井睦みずい整形外科院長

みずい整形外科院長。日本整形外科学会認定専門医、同会認定脊椎脊髄病医、同会認定リウマチ医、日本体育協会認定スポーツドクター。1995年北里大学医学部卒業。横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院、国立病院などを経て、2005年から東京・祐天寺にて開院。

肉離れ直後は大切…「RICE」とはどんな処置なのか?

公開日: 更新日:

 肉離れを起こした直後は「RICE」と呼ばれる処置を行うことが大切です。これはRest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の略です。患部を冷やして出血、腫れ、痛み、炎症を鎮める冷却は受傷後15分以内に始めて20分間程度冷やし、患部の感覚がなくなったらいったん外して痛みが出たら冷やすことを繰り返すことが良いとされます。テープや包帯で患部を圧迫する目的は腫れや内出血を防ぐこと。患部の下から心臓方向に向かってらせん状に巻いていきます。患部より上は徐々に緩くしていくのがコツです。挙上とは可能な限り患部を心臓より高い位置にすることです。安静は損傷部の腫れや血管・神経の損傷などのさらなるダメージを防ぐために重要です。

 受傷直後にこうした適切な治療が行われないと、その後の治療期間が長引いたり、再発を繰り返すことになりますので注意が必要です。

 ちなみに肉離れは運動していなくても生じることがあります。ある70代の男性は、ソファに座って立ち上がった瞬間に強い痛みを感じて病院へ。超音波で筋肉の線維が切れていることが確認され、肉離れと診断されました。

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