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水井睦みずい整形外科院長

みずい整形外科院長。日本整形外科学会認定専門医、同会認定脊椎脊髄病医、同会認定リウマチ医、日本体育協会認定スポーツドクター。1995年北里大学医学部卒業。横浜市立大学医学部整形外科入局。大学病院、国立病院などを経て、2005年から東京・祐天寺にて開院。

前十字靭帯損傷 手術後にできるだけ早くリハビリを始める

公開日: 更新日:

Q.前十字靱帯は一度損傷したら元に戻らないというのは本当ですか?(スポーツ好きの34歳女性)

【Q】前十字靱帯は一度損傷したら元に戻らないというのは本当ですか? (スポーツ好きの34歳女性

【A】靱帯損傷はバスケットボールやスキー、サッカー野球柔道など激しいスポーツで起きる障害とのイメージがありますが、日常生活でも起こり得ます。中高年や女性のなかには急に立ち上がったり、体をひねったりして靱帯損傷することがあるのです。

 靱帯とは関節を構成している骨同士が離れないように働き、関節の動きを一定の方向に制限する役割を持つ結合組織を言います。靱帯損傷はその靱帯に外側から強い力がかかって一部または完全に切れて、関節の保持が損なわれる状態を言います。靱帯の一部が損傷しても関節にズレなど支障が生じていない状況は捻挫です。

 靱帯損傷がよく起こるのは膝です。膝には主に前十字靱帯、後十字靱帯、内側側副靱帯、外側側副靱帯の4つがあります。前・後の十字靱帯は関節内で互いに交差していて大腿骨、脛骨、腓骨をつなぎ、膝の前後のゆれやひねりなどを制御しています。内・外の側副靱帯は膝の内と外にあって膝の左右の安定を保っています。

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