作家の篠田節子さん ブラジャーのシミで乳がんが発覚して…

公開日: 更新日:

 実は私の胸にも入っている人工乳腺バッグに、その後リコールがかかりました。不具合があると回収を呼び掛けるアレです。何でもリンパ腫を起こす危険性があり、海外で死者が出たとか。とはいえ確率的には極めて小さいですし、もう胸に入ってしまっているものをぱかっと出して返品というわけにもいかないし。用心深く経過を診ているので大丈夫でしょう。

 食生活で努力しているのは、赤身の肉を食べること。肉は苦手なのですが、ある日、朝から撮影で疲労困憊していた折、たまたま牛赤身肉をごちそうになって、1時間後、スーッと疲れが抜けていくのが分かってビックリしたんです。元気な高齢者は肉好きだとも聞きますし、「牛肉の赤身はすごい」と身をもって体験したので、つらいけれど無理して食べるようにしています。

(聞き手=松永詠美子)

▽しのだ・せつこ 1955年、東京都生まれ。90年に「絹の変容」で小説すばる新人賞を受賞し作家デビュー。97年には「ゴサインタン」で山本周五郎賞、「女たちのジハード」で直木賞を受賞。その後も「仮想儀礼」「スターバト・マーテル」「インドクリスタル」などで受賞し、2019年には「鏡の背面」で吉川英治文学賞を受賞した。母親の介護と自身の乳がん治療を記録したエッセー「介護のうしろから『がん』が来た!」など著書多数。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」