日本語学者・山口仲美さん がん手術で抱えた“選択の悩み”

公開日: 更新日:

 心臓発作や脳梗塞のような緊急を要する病気と違って、「がん」は時間的に少しゆとりがあるでしょう? だから、別の大変さがあります。「命に関わる選択」を自分で次々にしなくちゃいけない。

大腸がん」が分かったのは2009年でした。その半年以上前から便に血が混じりだして、「痔だわ」と思っていたら、2センチ幅で便に血の帯がべったりつくようになった。「どうしよう」とまごまごしていたら、ちょうど区役所からがん検診のお知らせが来たので、検診を受けた。そしたら、すぐに精密検査が必要という通知が来た。

 私は大病をしたことがなかったので、どの病院にかかればいいのか見当がつかない。どこの病院にかかるか? がん患者のまず最初の選択の悩みです。私は、まず職場(大学)でがんになった同僚に聞きました。「どこの病院にかかりましたか?」と。すると、その同僚は、自分がかかっている病院の主治医に相談してくれた。そして、その主治医が、その病院の大腸がん専門の先生を紹介してくださった。そして、検査の予約も無事とれた。ここまでは、とんとん拍子だったの。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?