作家の篠田節子さん ブラジャーのシミで乳がんが発覚して…

公開日: 更新日:

 うろたえている暇もなく治療に当たって必要な選択肢を提示され、判断を迫られました。まずは手術する病院。次は乳房温存か切除か。そして、そのままか再建か……。

 そこで頼りになったのは、作家で医師でもある知人や音楽仲間のお医者さんでした。その方々に相談のメールを送り、最新の情報を踏まえた助言をいただけたことが、ありがたかったです。

 これは、病気から学んだことですが、相談するなら、親族・親友より大して親しくなくてもいいから専門家です。ネットの情報はあてにならないし、友達の乳がん経験者も10年も前のことなら、事情はすっかり変わっています。

“どこかで一度名刺を交換して一緒に飲んだことがある”ぐらいの人でも、自分の専門に関わることでは親身になって有益な情報をくれるものです。

 初めは知人の乳がん経験者がほぼ温存手術だったので、当然のように自分もそちらのつもりでしたが、乳腺科の先生にはがんの位置や形状から全摘を勧められました。

 無理に温存しても乳房が変形しパッドやブラジャーで補正するのに苦労するとのこと。その後の検査で、意外に病巣が広くて温存は無理と分かり、全摘出手術となりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも